Mount EerieことPhil Elverumさんがとうとう来日します!という訳で、このブログに長々と彼について書いてみようかなと。かなり思い入れの深いアーティストなので本当に楽しみです。来日ツアーはTenniscoatsやフィルの友人でもあるNicolas Krgovichと共に全国かなりの数回るようです。僕は福岡担当させてもらってるので、沢山の人達に来て頂ければと思ってます。ツアー詳細はこちら。あと福岡公演はここでも予約受け付けてます。
Mount Eerieはワシントン州アナコーテスに拠点を置くフィル・エルブラムのソロプロジェクトです。前身はThe Microphonesというプロジェクトで、こちらはUSインディー・ファンなら誰もが知ってる名前なんじゃないかと。僕が大学入り立ての時にPitchforkとかを見出して、その時に『The Glow Pt.2』というアルバムで彼のことを知りました。所謂『火のアルバム』と言われてるこの作品はPitchforkの年間ベスト1だったんですよね〜。2000年代を代表する作品を残してるような凄い人なんですよ。一曲目のライブ映像ありました。この曲は聴きたいですね。アウトロのリフが本当に美しいです。
彼の作品は自然をテーマにしたものが多くて一個前が99年『Don't Wake Me Up』風アルバム、2000年『It Was Hot, We Stayed in the Water』水アルバム、01年『The Glow Pt.2』火アルバム、そしてThe Microphonesとしてのキャリア最後の作品が地のアルバム『Mt. Eerie』です。『Mt. Eerie』をリリース後、名義をそのタイトルであるMount Eerieに変えるわけですが、確かフィルの近所の山の名前だったかな?(家のどこかにあるCDを探しきれずに記憶を頼りに書いてます…苦笑)↓一番有名?な曲『The Moon』。
Mount Eerieに名義を変えてからはソングライティング中心の楽曲が増えてきます。僕は1作目の『No Flashlight』が好きです。あとは2008年に出したカナダのJulie Doironとの作品『Lost Wisdom』おすすめです。これは本当に素晴らしい。
Mount Eerieとしては恐らく09年リリースの『Wind's Poem』が有名でしょうか。ジャケからも伝わってきますが、かなりドローン色の強いアルバムです。元々エクスペリメンタルな試みを多くするアーティストなのですが、かなりその色が強い作品。ローファイアーティストとして位置づけられることの多い彼ですが、育った環境からか耳が良くて、実際音はかなり綺麗です。
その後3年間、新しい動きが無かった彼ですが、今年2枚のアルバム『Clear Moon』『Ocean Roar』をリリースして、来日公演も決まったわけです。かなりの多作家なのですが、不思議と名盤しかなくて、どの作品を聴いても好きになると思います。勿論この2枚から入るのもアリでしょう。
僕自身今までに巡り合わせもあり幾つかアメリカのバンドのツアーを回すことがあったのですが、どのツアーでもアーティストから学ぶことが多かったです。曲を知らなくてもアーティストの名前すら知らなくても、彼らはお客さんを楽しませる術を知っていて、インディーミュージックとは言えど、しっかりとプロ意識を持ってやっているのが伝わってきます。今回のMount Eerieに関しても、所謂ミュージシャン・オブ・ミュージシャンではあるのですが、音楽をやっている人なら誰でも何か感じるものはあるだろうし、そんな人達にも是非見てもらいたいと思ってます。
他のアーティストも然り、特にTenniscoatsなんかは、もう日本ではかなり有名な位置なので特に書く必要もないと思いますが、Nicolas Krgovichの楽曲も素晴らしいのです。今度リリースするアルバムではプロデュースがDestroyerの『Kaputt』を手がけた人と同じらしい。是非聴いてほしいです。Monchicon!にインタビューも上がってました。
そういえば昨年こんなニュースもありました。最後にオマケです。
〜Mount Eerie/The MicrophonesことPhil Elverum、カラオケにてLil Wayneの「I Got Money」を熱唱している映像が公開!〜
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