2014年7月9日水曜日

Real Estate - Atlas


となくだけど、今年好きだったアルバムを一個ずつ書いて行こうと思って、いつも通り続かないけど続く限りやって行こうと思ってる。という訳で一枚目は恐らく下半期も越えるアルバムは出ないだろう現段階一位のReal Estate『Atlas』。

まずこのバンドのスタイルそのものが好き。1stからブレてないというか。セカンドでDominoに移籍しても同じスタイルを貫いていて、結局そこがこのバンドが評価される所以なんだろうけど、今作もその延長線上。ボーカルMartinのギター・リフレインにDucktailsことMatthewがギター・メロディーを付けるというサウンドのスタイルが基本で、曲によって絶妙に変化を加えてくる。ボーカルは基本的にエモーショナルにならない、ギターも静と動の起伏は少なく90年代とは逆行したものなんだけど、サラっと流れて行くようで実は聞き応えがある不思議なバンドだ。

アルバムはキャリアにおいて基本的に一貫したものだから全作品好きであることは変わりないんだけど、個人的には少しリッチになった今作が一番好きかもしれない。ライブの編成もキーボを迎えた5人になっている。中でも先行トラックだった「Talking Backwards」はキャリア史上最高の名曲だと思う。シンプルな3分間に小さな展開が沢山隠れている。恥ずかしながら最初はサラっと聞いていて単純に良い曲だなと思ってたんだけど、暇な時にギター弾いてたら、アレ?ちょっとずつ変わってる?って気づいて、そんな小さな悪戯が素晴らしいなと思った。


このバンドの良さは語り尽くせないくらい多いんだけど、インディーという言葉が最も良く当てはまるバンドなんじゃないかなと思う。基本的に商業バンドは好きではないので、こう言った音楽への愛が滲み出ているバンドは無条件に好きにならざるを得ないんだよなあ。多分今後もスタイル変えずに活動して行くんだろうけど、この感じのまま結局ビッグ・ヒットは生まれないんだろうな笑。でも、だからこそ僕は愛し続けれるんだと思う。

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